はじめに
第1子が誕生し育休をとって子育てに大忙しの日々。
家事育児に追われかなり疲れていて
「家族のためとはいえ必死に家事育児頑張ってるけど、やっぱり疲れる。誰かほめてくれないかなー」
なんて心の底でぼんやり考えていたそんなころ。
衝撃のお客さんがやってきました。
この記事の目的と対象読者
この記事は児童相談所から児童虐待の疑いで訪問を受けた管理者の経験談です。
以下のような情報が載ってます。
子育ての疲れとショック
ある日のこと、子育ての日々で疲れ果てていると、思いもよらぬ出来事が。
児童相談所からの訪問だなんて…。
最初は「自分の子育てって間違っている?」っていう衝撃や困惑でしかなかったです。
日々の子育ての疲れ
毎日、子供のお世話と家事で手一杯。
抱っこのしすぎで腰痛筋肉痛が治らなかったり、手洗いのし過ぎで手が荒れたり。
育休をとって仕事は休みだけど、とにかく心も身体もいっぱいいっぱい。
自分の時間や休息もほとんどなくて、時々息が詰まりそうになります。
その上、こんな時に限って児童相談所からの訪問が…。
通報と訪問の衝撃
一瞬、何が何だか分からなくなって、心の中は混乱の渦。
なぜうち?何かの間違いじゃないの?と思いました。
虐待で逮捕される?子供が連れていかれてしまう??
自分の子育ての何がいけなかっただろうか?
と、日々の疲れのせいか最初から超ネガティブな考えしか出てきません。
でも、相談所の方と話すうちに、これは単なる誤解だったんだと理解できました。
相談所の方々も、子供たちのことを真剣に思い、心から支援してくれていたのだと思います。
そんな彼らの優しさに触れ、心の中に少しずつ温かさが広がり始めました。
そんな経験を細かくまとめてみました。
児童相談所からの訪問
児童相談所が何の前触れもなく現れた日
育児休暇中のある夕方。17時とか18時くらいだったと思います。
いつもより遅めでしたが、子供を連れて買い物に出かけました。
子供は留守番させても良かったのですが、嫁にも一人の時間が欲しいだろう思って。
買い物を終えて家に入ろうとすると、玄関のドアごしに何やら人影が見えます。
何か怪しい業者の営業だろうか?
私にも嫁にも訪ねてくる知り合いもいないはず。
家にいるのは嫁一人。
嫁はそういう営業関連の話を断るのが苦手な性格。
面倒だな~と思いつつ自宅のドアを開けました。
怪しい業者は男女の2人組。
「なんで玄関まで業者を入れてしまうのか」と思いつつ話を聞いてみると、
なんと児童相談所の職員さんでした!

虐待?驚愕と不安
児童相談所ってニュースでよく見るやつか。
虐待の通報があったけど保護できず結局は痛ましい事件になりましたのような。
職員が来たってことは、虐待を疑われている??
まったく心当たりは無いのだが。。。
きっちり説明できないと逮捕されてしまうんだろうか?
子供が連れ去られてしまうんだろうか?
対話と疑念の解消(尋問?)
まずは訪問の理由を教えてくださいました。
「よく泣き声が聞こえてくる、通報者さんが虐待を疑っているのかどうかまではわかりませんが、そういった通報がありました。」
とのこと。何かしらの通報があったとということは、はっきり教えてもらいました。
ですが、だれが通報したかとか匿名だったかとかは教えてもらえませんでした。
泣き声について
問題の泣き声について、いろいろ質問されました。
「泣き声が頻繁に聞こえるについて何か心当たりはあるか?いつお子様は泣くのか?」とのこと。
回答したのはだいたい以下の3点くらい。
うちの子は必ず泣くタイミングがあって、
- 肌が弱いので風呂上がりに軟膏塗ったりしているがそれが嫌なのか必ず泣く。
- 寝る前にミルクを飲ませるが、調乳している間待てずに必ず泣く。
- ミルクを飲み終えた後は必ず泣く。多分もっと飲みたいって言ってるんだろう。
- 朝やお昼寝からの寝起きは必ず泣く。
先に嫁が応対していたので嫁と回答が一致するだろうか?
一致しなかったらさらに疑いが増すのだろうかとビビりながら回答しました。
家庭環境について
次は家庭環境についての質問。
「シングルファザーの環境だと聞いていたが?心当たりはありますか?」
びっくりな質問でした。でもこれで近所の人が通報(通告)したんだろうなーと思いました。
「今の借家には長く住んでおり、後から嫁が引っ越してきました。2人とも育休をとって2人で子育てしています。」と回答。
職員さんの回答
他にも少しやりとりがあったと思いますが、主に泣き声が問題だったようで。
職員さんからの回答は、
「通常に育児されている場合でも、回答にあったようなタイミングではよく泣くものなので通常の育児の範囲内の泣き声です。そのように報告しておきます。」
ということでした。
疑念が解消されて良かったとホッとしました。
心のジェットコースター
ショックからの反省と理解
話しているあいだ、相談員の方は真剣に聞かれていて、ものすごくこちらを凝視されていました。嘘ついてないか観察されてたんでしょうかね。とても印象的でした。
一生懸命子育てをやっていて、疲れても辛くても子供のことばかり考え、とても大切に子育てしているのに、「虐待している」と疑われたことに非常にショックで腹がたちました。
家事も頑張って、育児も頑張って、今日だって嫁の一人時間を作ってやろうと、抱っこ紐をつけて買い物にいってきたのに。
ほめられる覚えはあっても文句いわれることはないだろうと。

でもまあ、いやがらせとかではなく、
職員の方もこちらの話(言い分)を真剣に聞いてくれて、
通常の育児なのか、異常なのか、きっちり判断してくれました。
(多分在宅の可能性が高い時間を狙ったのだろうけど、訪問を受けたのは一般的には残業の時間帯で、、単なるお役所仕事ではなく大変だったんだなーと後から思いました)
職員さんも通報された方も、子供のことを心配してくれてのことだったのだろうな、
シングルファーザーで一人で育児してパパが追い詰められているんじゃないかと
気遣ってもらってるんだな、
と気を取り直し、荒れ狂っていた心もだんだん温かくなってきました。
児童相談所の役割と心構え
児童相談所についてまとめてみました。
児童相談所は虐待などの子供の人権にかかわる問題だけではなく、子供の行動や心の悩み、発達や健康に関する課題、問題行動に関する相談も受け付けているそうです。
児童相談所への通告に便利な電話があるようです。
児童相談所というと、虐待を連想しがちですが、
虐待の疑いだけでなく、子育てが辛く子供にあたってしまうケースのような
子育て中の悩みも相談できるそうです。
虐待になってしまう前に公的機関でどんどん相談しましょう。
私も今回の件で、いろいろ学ばせていただきました。
最後に
今回得た教訓はやはり、
- 事前のご近所さんへの挨拶
- 普段からの近所付き合い
が大切だったのだな、とごく当たり前のことかもしれませんが改めてそう思いました。
今住んでいるところは会社が社宅として借り上げている物件で、もともと近所付き合いもなく、すぐに引っ越す予定だったため、ご近所さんをほとんど知りません。
同居人が増えたとか、子供が生まれたとか、簡単にでも挨拶しておけば、こんな誤解も生まれなかったのだろうな。
と思いました。